アイレス石(読み)アイレスせき

最新 地学事典 「アイレス石」の解説

アイレスせき
アイレス石

ilesite

化学組成MnSO4・4H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21/n,格子定数a0.602nm, b1.376, c0.801, β90.8°,単位格子中4分子含む。微細柱状結晶の霜柱状・鍾乳状の集合。純粋なものはピンク,鉄や亜鉛を含むものは緑,一部脱水すると白濁,透明,ガラス光沢。劈開未決定。硬度未決定,比重2.26。水に可溶。温度,湿度などにより結晶水が変化。薄片下ほとんど無色,わずかにピンクないし緑を帯びる。屈折率α1.510, β1.519, γ1.522, 2V(-)50°~60°。Mnを置換してMg, Fe, Co, Ni, Znが入り,同構造のローゼン石グループを形成。マンガン鉱物を含む金属硫化物鉱床の酸化帯,特に坑道の壁に生成。マラー石,上国石,ズミク石と共生。日本では北海道檜山郡上ノ国(かみのくに)町上国(じようこく)鉱山などから産出。名称は米国人冶金学者M.W.Iles(1852~90)にちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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