ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカボシビョウキン」の意味・わかりやすい解説 アカボシビョウキン(赤星病菌)アカボシビョウキンGymnosporangium 担子菌類サビキン目エツキサビキン科の1属。夏に,ナシ,リンゴなどの葉について赤星病を起こし,ときに大きな被害を与える。黄赤色の丸い病斑を生じ,その部分の表面には小粒状灰褐色の柄胞子器を生じる。また病斑の部分の葉の裏面には,房状のものが叢生し,銹胞子はのちにこの部につくられる。銹胞子は第2宿主であるビャクシンまたはネズにつき,若い茎や葉の組織内に侵入して越冬する。翌年,罹病部が変形した暗褐色の寄生体が現れ,のちにその部から出た菌糸に,円錐形紫褐色の冬胞子堆を生じ,そこに生じた冬胞子は発芽して,4細胞から成る前菌糸となり,小生子柄を生じ,それに小生子がつく。小生子は楕円形ないし勾玉形で,これがナシ,リンゴに運ばれて,再び寄生病斑が生じる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by