アガリステ(その他表記)Agaristē

改訂新版 世界大百科事典 「アガリステ」の意味・わかりやすい解説

アガリステ
Agaristē

前6世紀シキュオンの僭主クレイステネスの娘。生没年不詳。父はこの娘の婿選びに諸国若者自家に招いて彼らの能力・人物を観察したが(前575ころ),アテナイの名門アルクメオニダイのアルクメオンの子メガクレスがアガリステを妻とし,前6世紀末アテナイ国制を改革したクレイステネスの母となった。なお,彼女の孫娘クレイステネスの兄弟の娘で,クサンティッポスに嫁ぎ有名なペリクレスの母となった人物も同名である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 太田

世界大百科事典(旧版)内のアガリステの言及

【クレイステネス】より

…前6世紀のアテナイの政治家。アルクメオニダイのメガクレスとシキュオンの僭主クレイステネスの娘アガリステとの子で,ペイシストラトスの僭主政と戦いつつアテナイ民主政を確立した改革者。ペイシストラトスの死(前528か527)後アテナイに帰還したらしく,前525か524年にアルコン職についたことは碑文から疑いがない。…

※「アガリステ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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