自家(読み)ジカ

デジタル大辞泉 「自家」の意味・読み・例文・類語

じ‐か【自家】

自分の家。
自分。自分自身
「まず―の所信を吐くべしだ」〈独歩牛肉馬鈴薯
[類語]自宅私宅私邸拙宅ねぐら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自家」の意味・読み・例文・類語

じ‐か【自家】

  1. 〘 名詞 〙 自分の家。自宅。転じて、自分。自分自身。おのれ。じけ。
    1. [初出の実例]「草書は自家(シカ)詩文を人へ贈るには不敬なり」(出典:授業編(1783)一)
    2. 「自家の相続」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔十八史略‐宋哲宗皇帝〕

じ‐け【自家】

  1. 〘 名詞 〙じか(自家)
    1. [初出の実例]「いはんやこの単伝の正法には、入法出身、おなじく自家の財珍を受用するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自家」の読み・字形・画数・意味

【自家】じか

自分自身。宋・陸九淵〔羅春伯に与ふる書〕宇宙は際無く、天地開闢するも本(もと)只だ一家なり。~來書には乃ち謂ふ、自家屋裏の人と。~古人は但だ是非正を問ひ、自家他家を問はず。

字通「自」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android