あぎとう(読み)アギトウ

デジタル大辞泉 「あぎとう」の意味・読み・例文・類語

あぎと・う〔あぎとふ〕

[動ハ四]
幼児片言を言う。
天皇則ち皇子のくぐひを見て―・ふことを」〈垂仁紀〉
魚が水面近くに浮いて、口をぱくぱくする。
いを皆浮き出で、水のまにまに―・ふ」〈熱田本神武紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あぎとう」の意味・読み・例文・類語

あぎと・うあぎとふ

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「顎(あぎと)」を活用させたものとも、「顎(あぎ)問う」からともいう )
  2. (あご)をぱくぱくと動かして片言を言う。
    1. [初出の実例]「天皇、則ち皇子の鵠を見て言(アキトフこと)を得たりと知りて喜びたまふ」(出典日本書紀(720)垂仁二三年一〇月(北野本訓))
  3. 魚が水面で、えらをぱくぱくと動かして呼吸する。
    1. [初出の実例]「其処の魚六月に至て常に傾浮(アキトフ)こと、酔ゑるが如し」(出典:日本書紀(720)仲哀二年六月(熱田本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android