アクス地区(読み)アクス(その他表記)Aksu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクス地区」の意味・わかりやすい解説

アクス(阿克蘇)〔地区〕
アクス
Aksu

中国西北地方,シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区西部の地区。北部はテンシャン (天山) 山脈の南斜面で,中央をタリム (塔里木) 川が東流し,南部はタクラマカン (塔克拉瑪干) 砂漠が占める。行政中心地のあるアクス市とシャヤル (沙雅) ,バイ (拝城) ,クチャ (庫車) など8県から成る。テンシャン山脈南麓には,早くからオアシス国家が建てられていた。人民共和国成立後,多くの用水路が建設され,タリム川の南岸にも国営農場が建設されている。またアワト (阿瓦提) 県にはシャンユー (上游) ダムが建設され,灌漑用水源となっている。コムギトウモロコシのほかワタの栽培が盛んで,水利のよいところでは水稲も栽培される。アクス県では薄皮のクルミ,クチャ県では白アンズが特産。鉄,石油,銅,石膏などの地下資源がある。人口 171万 5874 (1990) 。

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