アサヒエビグモ(その他表記)Philodromus subaureolus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アサヒエビグモ」の意味・わかりやすい解説

アサヒエビグモ
Philodromus subaureolus

クモ綱クモ目エビグモ科。体長は雌5~6mm,雄3~5mm。体は淡黄褐色またはベージュ色で明瞭な斑紋がなく,歩脚は横に伸び細長い。網を張らず,敏捷に走りまわってハエなどの小昆虫を捕食する。しばしば糸を風に流して移動する。成体夏期に出現し,雌は葉上に卵嚢を付着してその上で保護する。草原山道の脇の草木の葉上に生活し,都市の庭木などにも数多くみられる。北海道から九州に分布する。日本には約 10種の同属種が知られ,その半数は本種と見分けがつきにくい。 (→クモ類 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android