アシツキ(読み)あしつき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アシツキ」の意味・わかりやすい解説

アシツキ
あしつき / 葦付
[学] Nostoc communuae

藍藻(らんそう)植物、ネンジュモ科の淡水藻本体は単細胞体で微粒子状。これらが鎖状に並び、体外に分泌した寒天質状物の厚膜に包まれ、濃紺色、あるいは灰緑色団塊となる。アシの根、芝生などの土表に生育する。古くから食用にされ、『万葉集』巻17に「雄神川(をかみがは) 紅(くれなゐ)にほふ 娘子(をとめ)らし 葦付(あしつき)取ると 瀬に立たすらし」と詠まれているのは有名。

[新崎盛敏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アシツキ」の意味・わかりやすい解説

アシツキ(葦付)
アシツキ

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