ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アシール地方」の意味・わかりやすい解説 アシール地方アシールちほう`Asīr サウジアラビア南西部の地方名で,南はイエメン国境にいたる。紅海沿岸平野,最高点 3133mに達する山岳地帯,およびビシャー川とタトリス川の上流河谷地帯から成る。面積約 10万 km2。主要都市はアブハー,ジーザーン,サブヤー,ナジュラーンなど。高地は温暖で比較的雨が多い。同国で最も農業に恵まれ,小麦,綿花,コーヒー,アイ,ショウガ,野菜,ナツメヤシの実が主要農産物。牧畜もウシ,ヒツジ,ヤギ,ラクダが飼われる。岩塩採掘 (ジーザーン,フラサーン島) も重要。 1872年から第1次世界大戦にいたるまでトルコに支配されていたが,1920年にイブン・サウードがアシールの東部を奪取,23年にはその全域を収めた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by