アジア・ロカルノ構想(読み)アジア・ロカルノこうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジア・ロカルノ構想」の意味・わかりやすい解説

アジア・ロカルノ構想
アジア・ロカルノこうそう

相互不可侵協定の締結によって地域的安全保障をはかろうとするロカルノ方式を,アジアにおいて実現しようとする構想をいう。 1925年 10月のロカルノ条約で,ドイツフランス,ドイツとベルギーが相互に侵入攻撃戦争を行わないことを定め,イギリスイタリアがこれを保障したことによりフランスとドイツとの険悪な関係がやわらげられたことに由来する。日本社会党は,アメリカ,旧ソ連,中国,日本間の相互不可侵条約の締結により日本の非武装中立を守るという目標を掲げていたが,これはその一例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む