改訂新版 世界大百科事典 「アストゥルラービー」の意味・わかりやすい解説 アストゥルラービーal-Asṭurlābī 9世紀前半のアラビアの天文学者。生没年不詳。アッバース朝の第7代カリフ,マームーン(在位813-833)のもとで活躍し,バグダードやダマスクスで観測を行った。名前は〈アストロラーブの〉を意味し,天文器具の製作で特に有名であったことを示している。アストロラーブに関する著作が残っており,現存するものではアラビアで最も古いものの一つである。この時代の天文観測の成果は,後のイブン・ユーヌスやビールーニーなどに引用されている。執筆者:鈴木 孝典 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by