化学辞典 第2版 「アゼライン酸」の解説
アゼライン酸
アゼラインサン
azelaic acid
nonanedioic acid.C9H16O4(188.22).HOOC(CH2)7COOH.二塩基酸の一種.酸化したあまに油,かびの胞子の加水分解物,ケラチンの酸化生成物などに存在する.オレイン酸やひまし油を硝酸などで酸化すると得られる.工業的には,オレイン酸のオゾン分解によってつくられる.針状または板状結晶.融点106.5 ℃,沸点265 ℃(6.6 Pa).1.0291.1.4281.Ka1 2.96×10-5,Ka2 4.60×10-6(25 ℃).水に難溶,エタノールに可溶.合成繊維,合成樹脂,可塑剤などの原料に用いられる.皮膚や眼を刺激する.[CAS 123-99-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報