アタカマ石(読み)アタカマせき

最新 地学事典 「アタカマ石」の解説

アタカマせき
アタカマ石

atacamite

化学組成Cu22+Cl(OH3鉱物。直方晶系,空間群Pnma, 格子定数a0.6030nm, b0.6865, c0.9120, 単位格子中4分子含む。細柱状ないし板状結晶,まれに擬八面体結晶,粒状,繊維状,土状集合。鮮緑~暗緑色。透明ないし半透明,ガラス~金剛光沢条痕は緑色。劈開{001}に完全,{110}に明瞭。硬度3~3.5, 比重3.76。薄片では淡緑~緑色,多色性あり。屈折率α1.831, β1.861, γ1.880, 2V(-)75°。三方晶系のパラアタカマ石,単斜晶系のボタラック石(botallackite),単斜アタカマ石(clinoatacamite)と多形をなす。これらと混在して産することもある。銅鉱物を主とする鉱床の酸化帯にふつうに産し,特に乾燥地帯や海水に接する場所ではきわめて多産である。また,火山昇華物としてもみられる(日本では伊豆大島,三宅島の溶岩中)。外観と化学成分から緑塩銅鉱とも。名称は原産地のチリAtacama砂漠に由来している。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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