アディロンダク山地(読み)アディロンダクさんち(その他表記)Adirondack Mountains

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アディロンダク山地」の意味・わかりやすい解説

アディロンダク山地
アディロンダクさんち
Adirondack Mountains

アメリカ合衆国,ニューヨーク州の北東部の山地。1609年,フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランが到達した。アディロンダクとは「木を食う人」の意で,この地方のインディアンによって名づけられたもの。東はシャンプレーン湖,北はセントローレンス川,南はモホーク川によって区切られる。アパラチア山系の一部ではなく,地質学的にはカナダのローレンシア高地(→カナダ楯状地)と関連している。浸食が進み,最も高いところを除いて氷河堆積物に覆われている。最高点は 1629m。1892年アディロンダク州立公園に指定され,州の法律によって,かつて重要であった林業も制限を受けた。人口密度も,ニューヨーク州の他の地域と比較してきわめて低い。気候は,冬は乾燥して寒いが,夏は山風が吹いてしのぎやすい。キャンプ,水泳カヌー,スキーなどのレクリエーション適地で,サラナック湖やプラシド湖周辺には保養所が多い。

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