日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 アディーブ・ピーシャワリーあでぃーぶぴーしゃわりーAdīb Pīshāwarī(1842―1931) ペルシア詩人。パキスタンのペシャワルに生まれ、22歳の時イランのマシュハドに移り、イスラム神学や文学を修めた。1882年にテヘランに移住し、多くの詩人と交わり、作詩に努め、帝国主義に強く反対した詩人として知られる。代表作に約1万4000句からなる叙事詩『皇帝の書』があり、第一次世界大戦に刺激されて作詩し、この詩を通してイラン国民に反帝国主義闘争を強く訴えた。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例