アナロギア・エンティス(その他表記)analogia entis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アナロギア・エンティス」の意味・わかりやすい解説

アナロギア・エンティス
analogia entis

存在類比。すべての存在する事物は存在するという点では共通であるが,そのあり方はそれぞれ本質的に異なるということ。アリストテレスに基づいてトマス・アクィナスらは,被造物からは無限にかつ絶対的に異なる神をとらえる方法としてこの考えを発展させた。神についていわれることが意味をもつためには存在の概念一部両者に共通でなければならず,また神の絶対的無限性をそこなわないためには両者はある意味でまったく異なっていなければならないからである。ここからトマスは類比性の根底完全性差異に求めた。

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