日本大百科全書(ニッポニカ) 「アノマテカ」の意味・わかりやすい解説
アノマテカ
あのまてか
[学] Freesia laxa (Thunb.) Goldblatt & J.C.Manning
Anomatheca cruenta Lindl.
Lapeyrousia cruenta Lindl.
アヤメ科(APG分類:アヤメ科)の秋植え半耐寒性球根草。ヒメヒオウギともいう。南アフリカ原産。アノマテカは旧属名で、現在はフリージア属である。秋に剣状の葉が発生する。5月ころ約20センチメートルの花茎を伸ばし、径約1センチメートルの朱紅色の花を数個つける。変種には白色花もある。草姿は可憐(かれん)で鉢物に適する。10月ごろ4号鉢に5球植えし、フレーム内か日当りのよい室内で栽培する。用土は排水のよいものを用いる。7月に、葉が枯れたら球根を掘り上げ、乾燥後貯蔵する。繁殖は分球か実生(みしょう)による。
[平城好明 2019年5月21日]