ヒメヒオウギ(その他表記)Lapeyrousia cruenta Bak.

改訂新版 世界大百科事典 「ヒメヒオウギ」の意味・わかりやすい解説

ヒメヒオウギ
Lapeyrousia cruenta Bak.

アヤメ科フリージアなどに似た半耐寒性の秋植球根性植物。旧属名からアノマテカともいう。多くは鉢物として利用される。草丈約20cmくらい,4~5輪の花を総状につける。花色は赤色だが,白色品種もある。ヒメヒオウギ属Lapeyrousiaは,アフリカの熱帯から南部地方にかけて約50種が分布している。いずれもフリージアに似た半耐寒性の球根植物で,なかでもラペイロウシア・グランディフロラL.grandiflora Bak.は径6cmにもなる赤色の大きな花をつけ,ときに栽培される。栽培はフリージアなどと同じ扱いでよく,よく陽光に当てるようにする。繁殖は分球によるほか,種子を採り9月中~下旬に1cm平方くらいに1粒まくと翌年には全部開花球になる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android