アビガン

共同通信ニュース用語解説 「アビガン」の解説

アビガン

富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ薬で、2014年に厚生労働省が承認した。ウイルス増殖を抑える効果があるが、胎児奇形が出る恐れがあり、妊婦は使えない。男性も服用終了7日後までに性交渉する場合は避妊を徹底する必要がある。国は新型インフルエンザ発生用に備蓄しており、使用には厚労相判断が必要。新型コロナウイルスに対する治療薬候補として注目されたが、患者への臨床試験有効性が示されず、開発中止となった。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「アビガン」の解説

アビガン

富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(現、富士フイルム富山化学)が開発したRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤の商品名。一般名はファビピラビル(Favipiravir)。同剤はインフルエンザ治療薬であり、タミフルより強い治療効果を有し、薬剤耐性を生じないことが確認されている。2020年2月22日、加藤勝信厚生労働大臣は新型コロナウイルス感染症の治療の一環として、同剤を投与する考えを示した。同剤はウイルスを増殖させる酵素を阻害し、新型コロナウイルスにも効く可能性があるとされている。

(2020-2-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む