ファビピラビル

デジタル大辞泉 「ファビピラビル」の意味・読み・例文・類語

ファビピラビル(favipiravir)

抗ウイルス剤。商品名「アビガン」。一本鎖RNAウイルス宿主の細胞内で自己複製するために必要なRNAポリメラーゼの働きを阻害することでウイルス増殖を抑える。2014年に日本で開発。新型・再興型のインフルエンザウイルス感染症マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群ウイルス感染症治療に用いられる。
[補説]胎児に影響を及ぼす可能性あがるため、妊婦妊娠の可能性がある人には投与できない。インフルエンザに対しては、他の薬が効かないと国が判断した場合に使用される。

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共同通信ニュース用語解説 「ファビピラビル」の解説

ファビピラビル

富士フイルムグループ企業富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬で、今年3月に日本国内で承認された。販売名はアビガン錠。ウイルス増殖に必要なタンパク質の機能を抑える効果がある。エボラ出血熱に対する承認は得られていないが、エボラウイルスを感染させたマウスに投与すると治療効果が見られたとの論文が発表されている。9月初めにフランス政府機関の要請を受けて同国に提供、エボラ熱に感染したフランス人の女性看護師に投与された。(共同)

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