アポロ12号(読み)アポロじゅうにごう(その他表記)Apollo 12

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポロ12号」の意味・わかりやすい解説

アポロ12号
アポロじゅうにごう
Apollo 12

1969年 11月 14日,アメリカのサターンV型ロケットで,ケネディ宇宙センターから打上げられ,史上2度目の月着陸に成功したアポロ宇宙船乗組員船長の C.コンラッド海軍中佐,司令船 (ヤンキー・クリッパー) パイロットの R.F.ゴードン海軍中佐,月着陸船 (イントレピッド) パイロットの A.L.ビーン海軍中佐の3人。 19日午後3時 54分 29秒,「嵐の大洋」の南緯3°,西経 23°の地点に着陸した。コンラッド船長とビーン飛行士はほぼ3時間半の第1回の船外活動で,地震計,太陽風測定装置,磁力計,イオン検出器,月大気検出器,原子力電池「スナップ 27」などを設置し,第2回目の月面活動では2年7ヵ月前に打上げられたサーベイヤ3号まで歩き,テレビカメラなどを取りはずして持帰り,4時間 40分の活動を終えた。また計 32.7kgの岩石採取。両飛行士は 20日午後 11時 25分月面から上昇,不要となった月着陸船上昇部を月面に衝突させて人工地震を起した。その後帰路に向い,24日午前5時 58分 24秒,南太平洋サモア島の東約 750kmの地点に無事着水した。

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