アポ電詐欺(読み)アポデンサギ

デジタル大辞泉 「アポ電詐欺」の意味・読み・例文・類語

アポでん‐さぎ【アポ電詐欺】

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所担当者銀行員などになりすまして電話をかけ、後日訪問して金銭をだまし取ったりするなど。
[補説]近年、身内や銀行員を装った電話で資産状況などを探り、後日その家で強盗をはたらく事件も起こっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「アポ電詐欺」の解説

アポ電詐欺

個人に電話をかけ、家族構成や資産状況を聞き出したうえで振り込め詐欺や強盗などを仕掛けること。アポ電とはアポイントメント(面会約束)を電話で申し込むことの通称。アポ電詐欺を仕掛ける者は親族警察官、役所の職員、銀行員、マスメディアの調査員などを装うことが多い。警視庁によれば、2018年にはアポ電詐欺が疑われる不審電話を受けたとする通報が東京都内で3万件以上に上り、16年の2倍以上と急増した。同庁や国民生活センターは被害を防ぐため、疑わしい電話には出ずに自動通話録音機や留守番電話を活用したり、電話に出てしまった場合でお金の話が出てきたら、すぐに電話を切って警察に通報するよう呼びかけている。

(2019-3-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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