アミノドン(その他表記)Amynodon

改訂新版 世界大百科事典 「アミノドン」の意味・わかりやすい解説

アミノドン
Amynodon

絶滅した哺乳動物でサイの仲間。第三紀始新世の後期に北アメリカと東アジアに分布し,ユタ州とモンゴルでは完全な骨格が化石として発見されている。がっしりとした大型のサイで,角はなく,大きな切歯と犬歯をもつことによって他のサイとは区別される。ギリシア語の〈防御する〉という意味のアミュノamynōと〈歯〉を意味するオドントスodontosからアミノドンの名がつけられた。カバのように沼沢地で生活していたと思われる。子孫のメタミノドンMetamynodon,カドルコテリウムCadurcotheriumなどは次の漸新世にも引き続き発展したが,漸新世の末期にはすべて絶滅した。日本でも,歯の化石が,北九州の唐津炭田,山口県の宇部炭田,北海道の雨竜炭田などで発見されており,ワタナベサイA.watanabeiと呼ばれている。
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最新 地学事典 「アミノドン」の解説

アミノドン

学◆Amynodon

絶滅哺乳類で奇蹄目の一種。アミノドン科に属し,サイ科などとともにサイ上科を構成する。現生のサイ類よりも原始的。角は無く,犬歯が発達する。植物食。始新世中期~漸新世末期まで生息し,特に始新世に繁栄した。陸生だが一部の種は半水生とされる。アジア・ヨーロッパ・北米で産出。日本では,北海道や山口県の中部ないし上部始新統から顎の一部や歯の化石が産出し,ワタナベサイ(ワタナベアミノドン;Amynodon watanabei)と命名されている。アミノドン科としては小型。兵庫県や佐賀県からは大型のザイサンアミノドン(Zaisanamynodon)が,福岡県からもアミノドン科の産出が知られる。

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