アムダリヤ川(その他表記)Amu-Dar'ya

改訂新版 世界大百科事典 「アムダリヤ川」の意味・わかりやすい解説

アム・ダリヤ[川]
Amu-Dar'ya

中央アジアの川。パミール高原氷河に源を発してアフガニスタンから旧ソ連邦中央アジア(タジキスタントルクメニスタンウズベキスタン)を経てアラル海に注ぐ。全長2620km,流域面積46万5000km2。ギリシア語,ラテン語文献では,オクソス,オクスス,中国史料では嬀水きすい)などと呼ばれた。中・下流域は砂漠で流入河川はなく,灌漑用取水や蒸発により流量の25%が失われる。とくに1960年以降の灌漑用取水量の急増で,アラル海の水位低下が問題になっている。古くは東西交通路が各地でこの川を横切り,トゥハーリスターン,ホラズムなど流域には先進文化地域が発展した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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