アメリカ形成期文化(読み)アメリカけいせいきぶんか(その他表記)formative culture in the Americas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメリカ形成期文化」の意味・わかりやすい解説

アメリカ形成期文化
アメリカけいせいきぶんか
formative culture in the Americas

新大陸における古代農耕文化。メキシコグアテマラおよびペルーのアンデス地帯では,前 2500~300年頃にかけて,とうもろこし栽培に基づく安定した定住生活が営まれるようになり,土器普及紡織冶金,建築などの生活技術も進歩して,人口の増加とともに祭祀的中心地をめぐって集落が発達した。ペルーのチャビン文化とメキシコのオルメカ文化とはともにこの時期の代表的な神殿文化で,ジャガー神信仰に基づく独特の宗教体系を確立し,芸術的創造性の発揚によって,のちの古典期文明を生み出す基盤を形成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む