山川 世界史小辞典 改訂新版 「アメリカ領フィリピン」の解説
アメリカ領フィリピン(アメリカりょうフィリピン)
1898年,アメリカ‐スペイン戦争後のパリ条約によりスペインからフィリピンを割譲されたアメリカは,96年に決起していた独立運動を弾圧(フィリピン‐アメリカ戦争),1902年反乱平定を宣言。その後地主層エリートを自治化と植民地貿易の受益者として取り込み,支配は安定したが,大恐慌を背景にアメリカ国内で植民地放棄論が強まり,34年連邦議会はフィリピン独立準備政府の発足と10年後の独立付与を決定。第二次世界大戦後の46年,予定通りフィリピン共和国が独立した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報