20世紀西洋人名事典 「アモスチュツオーラ」の解説
アモス チュツオーラ
Amos Tutuola
1920 -
ナイジェリアの小説家。
アペオクタ生まれ。
ヨルバ族の出身。1939年父の死後高校を中退し、英国空軍に勤務し、ビルマ戦線に従軍した。政府労働局勤務の傍ら、小説を書く。’56年にナイジェリア国営放送に勤務する。子供の頃、薪拾いに森林をさまよい、夕暮れに老人の語る寓話を聞くのが好きだったという。部族伝承の寓話を元にした小説が多い。特に、ヨルバ族の伝説を元にした、幽鬼のさまようジャングルで椰子酒のみが遭遇する霊異の世界を描いた「やし酒のみ」(’52年)が有名。他に、「神々の森放浪記」(’54年)、「アジャイイと貧困相続」(’67年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報