アラビアタール(読み)あらびあたーる(その他表記)Arabian tahr

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラビアタール」の意味・わかりやすい解説

アラビアタール
あらびあたーる
Arabian tahr
[学] Hemitragus jayakari

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。現在はアラビア半島東端の荒れた山岳地にのみ生息する。タールなかでは最小で肩高70~80センチメートル。体色砂色で、顔は黒い絶滅寸前の種であるが、いまだ保護されていない。

[北原正宣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアラビアタールの言及

【タール】より

…ヤギに似るがカモシカに近縁な偶蹄目ウシ科タール属Hemitragusの哺乳類の総称。アラビア半島東端にアラビアタールH.jayakari,インド半島南部にニルギリタールH.hylocrius,カシミールからシッキムにヒマラヤタールH.jemlahicus(ニュージーランドでは移入されたものが野生化)の3種が分布。体長90~140cm,尾長9~12cm,体高61~106cm,体重50~100kg。…

※「アラビアタール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android