アリアッテス(読み)ありあってす(その他表記)Alyattes

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリアッテス」の意味・わかりやすい解説

アリアッテス
ありあってす
Alyattes
(?―前560)

リディア王国、メルムナダイ朝の王(在位前617~前560)。この王国の小アジアでの支配権を確立した。まず侵入したキンメル人(キンメリア人)を追い払い、次に侵攻してきたメディア王キャクサレスと講和し(前585)、ハリス(現クズル・ウルマク)川以西の領土を獲得した。その後イオニア転進スミルナ(現イズミル)を占領した。サルディスの北約10キロメートルにある彼の巨大な墳丘は、すでにヘロドトスの『歴史』第1巻に描写されている。

[小川英雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android