アリクブカ(その他表記)Arikböke

改訂新版 世界大百科事典 「アリクブカ」の意味・わかりやすい解説

アリクブカ (阿里不哥
)
Arikböke
生没年:?-1266

モンゴル帝国の第5代ハーン位をフビライと争った人。アリクボケともいう。チンギス・ハーンの末子トゥルイの第7子。モンケ,フビライの弟。モンケの南宋征討の際,カラコルム和林)に留守職としてとどまり,モンケ没後,監国となり,フビライの即位に対抗して,1260年にカラコルムで即位した。そしてフビライと戦ったが,しだいに不利となり,64年に投降した。ここにフビライによる中国風王朝元の建国が可能となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「アリクブカ」の解説

アリクブカ
Arikbüge

?〜1266
モンゴル帝国の皇族
チンギス=ハンの孫で,トゥルイの第7子。フビライが1260年ハン位についたとき,みずからもカラコルムで即位して抗戦したが,敵に対する残虐さが部下反感を買って逃散するものが多く,64年フビライ=ハンに降伏

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android