アリニュマン(その他表記)〈フランス〉alignement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリニュマン」の意味・わかりやすい解説

アリニュマン
alignements

巨石記念物一種。立石を数列に並べたもので,ストーンサークルなどと同一の地点にある場合が多い。この種の列石として最も著名なものは北西フランスのカルナックにある列石で,数 kmに及ぶ長大なものが残されている。時期新石器時代中心になるが,若干時代の下るものもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアリニュマンの言及

【巨石記念物】より

…メガリスは〈巨大な石〉を意味するギリシア語に由来し,最大の石には20tを超えるものがある。1本の柱状の石を立てたものはメンヒル(立石),柱状石を1ないし数列立て並べたものはアリニュマン(列石),環状に並べたものはストーン・サークル(環状列石,ウェールズ語ではクロムレック),また巨大な平石を数個の石で支えたものはドルメン(支石墓)と呼ばれ,新石器時代後半から青銅器時代初期にかけてのヨーロッパ,特に大西洋岸に色濃く分布する。同じ頃,同地には多くの石室墓が築造された。…

【ストーン・サークル】より

…環状列石あるいは環状石籬(せきり)と訳される。柱状の自然石を立て並べて環形としたもので,直線状の列石(アリニュマン)とは区別される。同心円状に二重,三重にめぐることも多い。…

※「アリニュマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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