アルキメデス号(読み)アルキメデスごう(英語表記)Archimède

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルキメデス号」の意味・わかりやすい解説

アルキメデス号
アルキメデスごう
Archimède

フランス海軍所属の深海調査船 (バチスカーフ ) で,フランス読みでは『アルシメード』号。 1961年に水深1万m級の超深海潜水艇として建造されたが,建造に際しては,ベルギーからも援助があった。潜水能力は3万 6000フィート (約1万 973m) ,重量は 61tで,乗組員は3人。母艦の『マルセルルビアン』号と常に共同で行動する。潜水能力が抜群であるだけでなく,潜水中の運動性でもすぐれており,観測機器類も従来のものより充実している。 62年に日本を訪れ,千島海溝日本海溝に潜水して,深海の海洋生物化学物理地質などの調査をした。

アルキメデス号
アルキメデスごう
Archimedes

世界初のスクリュープロペラ装備の蒸気船全長 32.4m,240t。イギリス発明家 F.スミスが考案した2枚羽根のスクリュープロペラ (直径 1.75m) を装備して,1839年に建造された。試験航海で9ノットの速力が得られた。その後イギリス沿岸巡航に好成績を収めた。

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