アルテネック(読み)あるてねっく(その他表記)Friedrich von Hefner Alteneck

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルテネック」の意味・わかりやすい解説

アルテネック
あるてねっく
Friedrich von Hefner Alteneck
(1845―1904)

ドイツの電機技術者。アシャフェンブルクに生まれる。1867~1890年、ジーメンス‐ハルスケ会社(現、ジーメンス社)の設計技師として発電機改良に努めた。当時実用的な発電機として急速に普及し始めた環状電機子を使ったグラムの自励発電機に対抗して、1873年に鼓状電機子を使った発電機を開発した。これは、薄い鉄の円板をそれぞれの間に紙を挟んで重ねてつくった円柱の上に等距離にコイルを巻いて、それらを直列につないだものを、各対のコイルの継ぎ目から針金を出して整流子の銅セグメントにつないだものであった。これによって、環状電機子の主要な欠陥であった巻線中の銅の利用効率の問題が改善された。さらに1878年には円柱に歯をつけることで、巻線をより確実に固定し、エアギャップを少なくすることを可能にし、発電機の改良の新しい出発点をもたらした。

[高橋智子]

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