改訂新版 世界大百科事典 「アルファーシー」の意味・わかりやすい解説 アルファーシーAlfasi生没年:1013-1103 ムラービト朝拡大期のマグリブ,アンダルスで活動したユダヤ教タルムード学者。ラビ・イツハク・ファーシーの頭文字をとってリフRifとも略称される。カルア・ハンマードで生まれ,カイラワーンに学び,ファース(フェス)に住んだ(彼の名はこれに由来)。名声を慕って諸国のユダヤ教徒から寄せられた律法に関する質問への解答(レスポンサ)は当時のタルムード研究・教育に特徴的な形を与えた。晩年,誹謗を受けてコルドバに逃れ,ルセナの学院で教え,同地で没。《規範の書》をアラム語で書き,マイモニデスの先駆けとなった。執筆者:板垣 雄三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by