アルファーシー(その他表記)Alfasi

改訂新版 世界大百科事典 「アルファーシー」の意味・わかりやすい解説

アルファーシー
Alfasi
生没年:1013-1103

ムラービト朝拡大期のマグリブ,アンダルスで活動したユダヤ教タルムード学者。ラビ・イツハク・ファーシーの頭文字をとってリフRifとも略称される。カルア・ハンマードで生まれ,カイラワーンに学び,ファース(フェス)に住んだ(彼の名はこれに由来)。名声を慕って諸国のユダヤ教徒から寄せられた律法に関する質問への解答(レスポンサ)は当時のタルムード研究・教育に特徴的な形を与えた。晩年,誹謗を受けてコルドバに逃れ,ルセナの学院で教え,同地で没。《規範の書》をアラム語で書き,マイモニデスの先駆けとなった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 板垣

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android