日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルファーマ」の意味・わかりやすい解説
アルファーマ
あるふぁーま
Alfama
ポルトガルの首都リスボンの東側の下町。面積10ヘクタールほどだが、リスボン発展の最初の地で、最古の町並みを残し、迷路のような路地や坂道が由緒ある教会や建物と混在している。この一部は国土回復戦争(711~1492)のころまではアラブ貴族の屋敷町であり、回復後には多くの教会が建立された。1755年の地震で多数の建物が倒壊、その後はおもに漁師と水兵でにぎわう庶民の町となった。朝は魚市場が立ち、夕方は雑踏で活気を呈する。16世紀の民家、丘の上にあるムーア風建築の聖ジョージ城、ロマネスク・ゴシック様式の聖アントニア教会、16世紀のカサドビコス宮殿などがある。
[田辺 裕・柴田匡平]
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