アルフル族(読み)アルフルぞく(その他表記)Alfuru

改訂新版 世界大百科事典 「アルフル族」の意味・わかりやすい解説

アルフル族 (アルフルぞく)
Alfuru

インドネシア人が一般的に,スラウェシ島北部,モルッカ諸島,ハルマヘラ島,ミンダナオ島およびその付近の島々に居住したイスラム教徒でない人々を,民族という概念とは関係なしに呼ぶ名称で,アルフルは〈森の人〉という意味である。Alfure,Alfuro,Alfoer,Alfourouなどとも表記される。J.G.フレーザーの《金枝篇》にはアルフル族についての記述がかなりある。一例を引用すると,アルフル族はときとして病人を他の家に移し一方,病人の寝床の上には枕と着物でこしらえた人形を残して置く。悪魔はこの人形を病人と思い誤り,その結果として病人は癒(い)える,とアルフル族は考えているという。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 倉田

関連語をあわせて調べる

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む