20世紀西洋人名事典 の解説
アレクサンドル セラフィモービチ
Aleksandr Serafimovich Serafimovich
1863.1.19 - 1949.1.19
ソ連の小説家。
ドン地方生まれ。
本名ポポフ〈Popov〉。
コサック士官の家庭に生まれ、ペテルブルグ大学在学中にアレクサンドル3世襲撃事件に関する革命的宣言を書き、流刑となる。1889年流刑地での生活を描いた「氷原にて」で執筆活動を始め、’90年には釈放された。1905年の革命、ゴーリキとの交流により、新境地を開き、私有制の矛盾を鋭くついた「砂地」(’09年)を発表し、トルストイに激賞された。また、コサック反乱を描いた「鉄の流れ」(’24年)はソビエト文学の記念碑的作品として高く評価されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報