アレタス4世(読み)アレタスよんせい(その他表記)Aretas IV

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレタス4世」の意味・わかりやすい解説

アレタス4世
アレタスよんせい
Aretas IV

北アラビアを支配したナバテア王国 (→ナバタイ人 ) の王。アレタとも呼ばれる。在位前9~後 39年。ヘロデス・アンチパスの義父。オボタス3世の死後,僭称者アイネイアスと宰相シツライオスの没落を待って,ローマのアウグスツス帝の支持のもと王位についた。アンチパスが娘を離縁したとき,ユダヤを攻撃。ガイウス・カエサル (カリグラ) 帝によりダマスカスまでの領有を認められた。新約聖書 (コリント2書 11・32) には,使徒パウロがダマスカスでアレタス王の追っ手を逃れた記事がある。治世中ナバテア王国は絶頂期にあり,首都ペトラは隊商貿易の拠点として国際的なにぎわいをみせた。

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