日本歴史地名大系 「あわのみと」の解説 あわのみとあわのみと 徳島県:鳴門市あわのみと「土佐日記」承平五年(九三五)一月三〇日条に「かいぞくはよるあるきせざなりときゝて、よなかばかりにふねをいだして、あはのみとをわたる。よなかなれば、にしひんがしもみえず。をとこをんな、からくかみほとけをいのりて、このみとをわたりぬ」とある。一月二九日に四国最後の停泊地である土佐泊(とさどまり)に着いた紀貫之は、海賊を避けて翌三〇日の夜半に船を出し、「あはのみと」(阿波の水門)を渡り、沼(ぬ)島(現兵庫県南淡町)のそばを抜けて、和泉の灘(和泉国の沖合)に達している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報