大学事典 「アンジェ大学」の解説
アンジェ大学[フランス]
アンジェだいがく
フランス西部,ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏,メーヌ・エ・ロワール県の県庁所在地にある。この地に学問研究と学びの場としての学校がつくられたのは11世紀に遡るといわれる。1337年,現在のアンジェ大学の基盤が創設された。当初は法律を学ぶ単科大学であったが,1432年に医学,自由学芸,神学の学部が設立されている。現在の大学の組織は1958年に設立された大学科学センターと技術短期大学部(IUT,1966年),大学ロー・カレッジ(1968年)等の設立を経て,工学(1990年)や植物学(1993年),観光学(1982-83年)の分野で構成されている。2009年よりナント大学,ル・マン大学とともに研究・高等教育拠点(フランス)(PRES)を創設し,国際レベルの教育・研究体制を整えている。2013年の高等教育・研究法の施行に伴い,16年に大学・高等教育機関共同体(フランス)(COMUE)に参加し,ブルターニュ・ロワール大学に加盟している。学生数2万2710(2015/16年)。
著者: 高橋洋行
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報