アンティゴニシュ運動(読み)アンティゴニシュうんどう

改訂新版 世界大百科事典 「アンティゴニシュ運動」の意味・わかりやすい解説

アンティゴニシュ運動 (アンティゴニシュうんどう)

1920年代から30年代にかけて,カナダのノバ・スコシア州で盛んとなった生活改善運動農民,漁民,労働者の経済状況を改善するために地域ごとに生活協同組合を設立し,それを核としての成人教育を通じて自助を促進しようとした。1920年代,沿海諸州が州権主張を行ったその一環として生まれたもので,物質的向上と共に精神的向上も目指したことが注目される。アンティゴニシュAntigonishは地名で,ハリファクス北東約180kmにあり,この運動の指導者を輩出した聖フランシス・ザビエル大学の所在地である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android