アントラヒドロキノン

化学辞典 第2版 「アントラヒドロキノン」の解説

アントラヒドロキノン
アントラヒドロキノン
anthrahydroquinone

9,10-anthracenediol.C14H10O2アントラキノンハイドロサルファイトまたは亜鉛と水酸化アルカリで還元して得られ,オキサントロンエノール形である.黄色の結晶.融点180 ℃.酸化されやすく,とくにアルカリ水溶液中では空気中の酸素によってアントラキノンにかわる.誘導体酸素吸収剤としても使われる.塩酸を含むエタノール溶液中では,一部分オキサントロンにかわるが,大部分はアントラヒドロキノンのまま存在する.還元するとアントラノールあるいはアントロンになる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android