改訂新版 世界大百科事典 「アンドキデスの画家」の意味・わかりやすい解説 アンドキデスの画家 (アンドキデスのがか) ギリシアの陶画家。生没年不詳。陶工アンドキデスAndokidēsの陶器に絵付けをしたので,このように呼ばれる。前6世紀後半にアテナイで活躍。黒絵式の巨匠エクセキアスの弟子で,赤絵式陶画の創始者とされ,一つの陶器の前面と後面に黒絵式と赤絵式とを併用することにより,ギリシアの陶画に新しい時代を画した。その表現は繊細であるが,黒絵式の堅さを十分に脱却していない。執筆者:前田 正明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by