アンヌレン

化学辞典 第2版 「アンヌレン」の解説

アンヌレン
アンヌレン
annulene

一般式CnHnまたはCnHn+1(n > 6)で表される最大数の共役二重結合をもつシクロアルカポリエンに対してつけられた慣用名.環の大きさを[ ]に入れて[n]アンヌレンと表す.nが奇数の場合は1H-のように指示水素を使う.[14],[16],[18],[22],[24]アンヌレンなどが純粋に結晶として単離されている.[10]アンヌレン,[12]アンヌレンも合成されているが,熱による異性化を受けやすく,溶液中低温でしか安定に存在しない.[14],[18],[22]アンヌレンは,磁場のなかで反磁性環電流の効果が観測されるが,[16]および[24]アンヌレンでは,常磁性環電流の効果がみられる.このことは,芳香族性に関するヒュッケルの(4n + 2)π則(ヒュッケル則)に対して実験的根拠を与えるものである.[10]および[12]アンヌレンには環電流効果は認められない.これらは分子が平面形でないためと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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