最新 地学事典 「アーディール石」の解説
アーディールせき
アーディール石
ardealite
化学組成Ca2(SO4)(HPO4)・4H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群Cc,格子定数a0.5721nm, b3.095, c0.6265, β117.26°,単位格子中4分子含む。粉末状~皮殻状集合体。土状光沢。劈開不明。硬度1〜1.5。比重2.32。黄〜褐色,条痕淡黄色。二軸性負,屈折率α1.531, β1.539, γ1.546,2V = 86°。石灰岩洞窟中に産し,日本では広島県庄原市鬼の岩屋鍾乳洞から見つかっている。主成分のリンはコーモリグアノなど有機物が起原と考えられている。石膏(CaSO4・2H2O)とブラシュ石(CaHPO4・2H2O)を合わせた化学組成をもつ。原産地ルーマニアの古い呼名のArdealから命名。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

