イオン工学(読み)イオンこうがく

百科事典マイペディア 「イオン工学」の意味・わかりやすい解説

イオン工学【イオンこうがく】

物質を,高真空中または真空に近い減圧状態でイオン化して,表面加工や薄膜形成その他の物質操作を行う技術の総称ドライプロセスでの半導体加工や金属表面処理などの有力手法の一つ。たとえば,ごく低圧のアルゴンガスや反応性ガスをイオン化して加工物表面に衝突させ,表面原子をはじき飛ばすスパッタリングや,そこに別の金属などを付着させるスパッタ付着加工,ドライエッチングイオン注入,多層膜形成など。用途によって,イオンを電圧によってさまざまな速度に加速したり,イオンがもつ電荷の効果を利用する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android