イギリス憲政論(読み)イギリスけんせいろん(その他表記)English Constitution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イギリス憲政論」の意味・わかりやすい解説

イギリス憲政論
イギリスけんせいろん
English Constitution

イギリスの政治学者 W.バジョット著作。『英国国家構造論』とも訳される。 1867年刊。この書物はイギリスの複雑な政治構造や機能を,「尊厳的部分」「実用的部分」といった概念基礎として現実的に分析したものであるが,心理主義的分析,社会学的考察,比較政治学的アプローチによって現代政治学の先駆的意義をもつ「古典」とみなされている。

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世界大百科事典(旧版)内のイギリス憲政論の言及

【バジョット】より

…《エコノミスト》誌の創始者ウィルソンの娘と結婚した縁で,のちに同誌の経営・編集上の責任者となった。多数の評論を残したが,その主著《イギリス憲政論》(1867)は第1次選挙法改正後の憲政のリアルな描写で有名であり,《自然科学と政治学》(1872)によって政治心理学の草分け的存在ともされる。《ロンバード街Lombard Street》(1873)は,イギリスの金融構造と中央銀行の責任について古典的説明を行っている。…

※「イギリス憲政論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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