精選版 日本国語大辞典 「いささめ」の意味・読み・例文・類語
いささめ
〘副〙 (古く「いさざめ」とも。多く「いささめに」の形で用いられる。「いささか」などと同根)
① 一時的であるさま。また、ほんの少しであるさま。かりそめ。ちょっと。
② (「明白」「明明地」「白地」などと書く) 他にはっきりわかるように行なうさま。公然。〔易林本節用集(1597)〕
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二「この婚縁は明々地(イササメ)にとり結(むすべ)るにあらねども」
いささめ
〘名〙
① 「さんしょううお(山椒魚)」の異名か。
※塵袋(1264‐88頃)六「鯢(げい)といふ魚の最少なるあり、〈略〉これは世の人のいささめといふもの歟」
② 魚「しろうお(素魚)」の異名。
※聞書集(12C後)「いまゆらもさでにかかれるいささめのいさ又しらずこひざめのよや」
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