素魚（読み）シロウオ

デジタル大辞泉

しろ‐うお〔‐うを〕【^▽素魚／白魚】

ハゼ科の海水魚。内湾にすみ、春、川に入って産卵する。全長約5センチ。体色は半透明で死ぬと白くなる。西日本では産卵期に漁獲する。特に福岡市室見むろみ川での「躍り食い」は有名。シラウオは別種。いさざ。ぎゃふ。《季 春》

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しろ‐うお‥うを【素魚・白魚】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ハゼ科の魚。全長約五センチメートル。体は円筒状で細長く、腹びれは吸盤になっている。透明な淡黄色で、体の下部に赤色の小点がある。雌の腹面には黒点列がある。春、河口をさかのぼって石の下面に産卵する。稚魚は川を流下し、海で成長する。北海道から九州までと朝鮮半島の沿岸に分布。美味。福岡市の室見川の名物料理の「おどりぐい」は本種。本種を「しらうお」と呼ぶ地方もあるが、シラウオ科の魚シラウオは別。ぎゃふ。いさざ。《 季語・春 》 〔物類称呼（1775）〕
3. ② 魚「しらうお（白魚）」の異名。《 季語・春 》 〔文明本節用集（室町中）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

素魚 (シロウオ)

学名：Leucopsarion petersi
動物。ハゼ科の魚

素魚 (ギャフ)

動物。魚

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」