いさとよ(読み)イサトヨ

デジタル大辞泉 「いさとよ」の意味・読み・例文・類語

いさとよ

《「いさ」は感動詞、「と」は格助詞、「よ」は間投助詞》ためらったり、すぐには返答できなかったりするときに発する語。それはねえ。さあねえ。
「―。さやうの人は三人これに有りしが、二人は召し返されて都へ上りぬ」〈平家・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いさとよ」の意味・読み・例文・類語

いさ と よ

  1. ( 感動詞「いさ」に助詞「と」「よ」が付いて語調を強めた形 ) =いさ[ 一 ]さあねえ。さてどうだか。
    1. [初出の実例]「いさとよ。〈略〉さしはさみしを忘れにけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android